このレビューはネタバレを含みます
とても良かった。
ルイーズの最後の選択はとても重く、自分ならどうするだろうかと考えてしまう。
パンドラの箱の説の一つである、底に残った希望という名の未来。
全て知ってしまっている上で、そこに所謂"人生の楽しみ"を見出す事は出来るのだろうか。
例え別の選択をしたとしても全てお見通しなのだとしたら、残りの人生は消化試合みたいなものでは。
とんでもない武器を渡しに来たものだな。
それでもルイーズは、見えたままの未来を受け入れる選択をする。
劇中で見えている未来と違い、イアンと共に、ハンナと共に、もっと気持ちを伝え合ってまた別の未来になっていくのかわたしには分からないけれど、自分の元を去る夫や自分より早く亡くなってしまう娘、全て承知で選べる感性や強さに胸を打たれた。
今を大事に、今を生きる、改めていい言葉だなぁ。
細かい事はなんとなくスルーしたけれど、彼らの言語を深く知ると時間の概念が失くなるのなら、ルイーズが後々発行する書籍をすごく読み込んだ人は、同じように未来予知してしまうのだろうか。
そこだけとにかく気になった。
