このレビューはネタバレを含みます
『言語が変われば思考が変わる』
面白かった!
正直、SF映画に見せかけたお涙ちょうだい感動巨編かと思っていたのだが、ハードSF映画でとても良かった。
運命論、というか時間軸が一方通行ではない場合、今必要となる知識を未来のどこかで獲得すれば過去の(=即ち現在の)自分が活用できる。この思考を人類が共有し、必要な知識を必要な人間に然るべき時期に届けている。まさに「人類は一つに団結しなければならない」
この映画で素晴らしいと思うのが、過去も未来も存在しないというSFあるあるのテーマを、四次元や相対性理論といった理論を使わずにただ「未知の言語」の習得で乗り越えていること。これは斬新で面白い!
原題のarrival より邦題のメッセージの方が好きだな。珍しく邦題の方がいい