娘を亡くした言語学者のルイーズ。ある日突然世界各地に現れた謎の飛行物体の中にいる生命体とのコンタクトを依頼される。生命体との関わりを通して、ルイーズは自分の過去を思い出し再び向き合うことになる。ー－
冒頭から飛行物体についてストーリーが進んでるのに全体が見えたのは18分を過ぎてから。観る人にその姿をイメージさせるためだと思う。自分もパッケージや予告を見ただけではわからないところもあったので、どんな形で内部はどうなっているのか考えを巡らせていた。
SFだろうなと思ってたけど見進めるにつれて「あれ？」と思った。知的生命体との交流という点ではSFだけど、言語的な背景、歴史、人の生き方や哲学的なところにまで広がっていて観終わってからもしばらく余韻に浸り、思考を巡らせた。観て終わるだけの映画ではなく、観る人がそれぞれの感想をもって終わるオープンエンド的な映画だと思った。でも、だからといって内容や軸がぼやけたりぶらついていたりはしていないと思う。
自分としては生命体の見せ方がすごく好き。長い指なのか足なのかわからない。(自分はタコやイカみたいに思ってたけど)
顔はどんな感じでどこから声が聞こえるのかもわからない。
そして、直接的な交流ではなく、壁を隔てて言葉と文字でコンタクトを取るという、今まで見たことのない描き方ですごく斬新。
ラストでなぜジェレミー・レナーが出てきたのかわかった(笑)
