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メッセージのバロウズのレビュー・感想・評価

メッセージ(2016年製作の映画)
4.9
初めて劇場で見たときは、そのあまりにも残酷かつ美しいラストシーンに自然と涙が溢れ出た。
改めてBlu-rayで見直してみると新しい発見など多々あって、何度見直しても楽しめる映画だと感じた。
テッドチャン著の原作小説は「フェルマーの最終定理」「サピア・ウォーフの仮説」など専門用語が飛び交うので不勉強な自分にはやや難解に感じられたが、この映画では極力分かりやすく簡略化されている。
ヴィルヌーヴ監督お得意の重低音を効かせた緊張感を煽るサントラもなかなかのもの。
本作のメインテーマ曲「On the natrue of daylight」の使い方も素晴らしく、この映画の根幹とも言える円環構造を担っている。

人生は水墨画の様に淡く儚いかもしれないが、それでも「生きる」ことに価値があるではないか?国家間で争っていては人類に未来は無いのでは?
そんな疑問を投げかけてくる。

2017年公開の映画の中ではNo.1、人生ベスト級の映画
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