UHD買ったので公開当時振りに鑑賞
時間が流れるものではなく過去と同じく未来も既に決定された事項だとしたら、
映像も音楽も物語も素晴らしいの一言
SF映像作品としてここまで言語学にスポットを当てた今作はエイリアンやUFOの造形含め間違いなくSF映画の歴史に名を刻み、ドゥニヴィルヌーブが次世代のSF映画監督としてトップランナーになる始まりの作品でもある。しかしながら特典映像のインタビューにおいて、プロデューサーが原作者のチャンに面白い監督が居ると紹介する際「灼熱の魂」のDVDを送りドゥニの起用が決まった話からもわかるのだが。関係者がみな口をそろえて語る通り、この作品はSF映画の皮を被った真実の愛の物語なのだとわかる。たとえ決まった未来が悲惨な結末だとしても愛を受け入れ生きる。
「星を継ぐもの」を連想させることが多そうだが、2023年時点で見返すと今作を引き継ぐ映画として、非常に楽しみなのがゴズリングでの映画化が発表されている「プロジェクト・ヘイル・メアリー」。ゴズリング主演なのでこれこそドゥニに映像化して欲しかったがDUNEがあるので仕方がないのか。
