Nekubo

ボクソール★ライドショー 恐怖の廃校脱出!のNekuboのレビュー・感想・評価

4.5
自分自身にとっては初の4DXを体感。本作の趣旨も「世界初の4DX専用映画」というもので、まさにアトラクションを意識した作りになっていた。本作の監督は、渋谷で偶然にもお会いしたことのある白石晃二監督。本編時間約25分という中で彼の得意とするフェイク・ドキュメントやPOVの手法を存分に活かした作品に仕上がっていた。

内容としては、まだ無名であろうアイドル三人組と白石監督自身が演じるカメラマンの田代(重要)が、夜な夜な女の泣き声が聞こえるという廃校に潜入するという肝試しもの。尺が25分しかないだけに開始1〜2分でいきなり怪異に見舞われ、そこから寸分たりともダレることなく怒濤の廃校探検が始まる。これまで白石監督が『ノロイ』や『コワすぎ!』シリーズで培ってきたであろう低予算とPOVの手法でどれだけアイデア満載の面白い怪異を魅せるかという部分が大いに活きていて、白石監督作品のファン(特に『コワすぎ!』シリーズのファン)にとってはあらゆる意味で大満足の映画となっている。そもそもカメラマンの名前が「田代」という時点で…ね。

とにかく作品としても大満足だったし、4DXもまさかこんなにギミック満載だったのかと思うくらいには楽しめた。映像に合わせて座席が揺れ動く!水が出る!煙が出る!シャボン玉が出る!風が吹く!臭い!などなど。

今後、白石監督作に期待したいのは、まさにコワすぎ!シリーズで工藤Dとアシスタントの市川ちゃんに本作の舞台である廃校に殴り込みをかけてほしいってことですね。
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