高円寺ぱか

アントマン&ワスプの高円寺ぱかのネタバレレビュー・内容・結末

アントマン&ワスプ(2018年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

前作もそうだったけれど本当に完成度が高い。本流のアベンジャーズに近づけば近づくほどアレになっていって、逆に傍流のアントマンやらガーディアンズオブギャラクシーやらブラックパンサーやらはきちんとしているの、トテモ不思議。

軽妙な会話が本当に心地よい。ポール・ラッドのとぼけ具合が最高に生かしている。前作唯一何点だったアクションのアイディアは贅沢に横溢していて、大変よろしい。

正義だの世界平和だのではなく、ムショに入れられて家族に会えなくなることが行動原理になるところが、アントマンの最大の魅力だと思う。

しかし、シビルウォーの視聴を前提にしたり、インフィニティウォーのオチを持ってきたり、このマーベル映画の形式もどんどん板についてきている。マーベルムービーを急速に仕上げたディズニーってやっぱり半端ない。

●(wikiより)

1987年。「ワスプ」ことジャネット・ヴァン・ダインは、ソ連の核ミサイルを停止させるために限界まで縮小し、この世界から姿を消した。ジャネットの夫にして初代「アントマン」ハンク・ピムと娘ホープは長い間、彼女の死を悼み続けていた。しかし28年後、新たに仲間となった二代目「アントマン」スコット・ラングが量子世界から帰還することに成功し、以後彼らは再びジャネットを取り戻すための研究に没頭する。

アベンジャーズを国連の管理下に置く「ソコヴィア協定」の賛否を巡って勃発した「アベンジャーズの内乱」で、協定に反発するキャプテン・アメリカに加担したスコットは、「『ソコヴィア協定』に違反した」として自宅に軟禁され、FBIの監視下にあった。2年に及ぶ軟禁生活が終わりを告げる頃、スコットは量子世界の奇妙な夢を見て、その間絶縁状態だったハンクに連絡を取る。彼が見た夢とは、ハンクたちが作った量子トンネルが起動した影響で流れ込んできたジャネットのメッセージだった。

2年前のスコットの失敗によってFBIに追われる立場にあったハンクとホープは、ジャネット救出のためスコットと再び手を結ぶことを決める。彼らは量子トンネル完成に必要な部品を闇市のディーラーであるソニー・バーチから買い上げようとするが、FBIと内通していたバーチは彼らの弱みを盾に研究成果を要求し抗争に発展。ホープは縮小化能力に加え飛行能力まで有する「ワスプ」のスーツを着てバーチたちを圧倒するが、まるで幽霊のように物質をすり抜ける「ゴースト」が突如現われ妨害を受ける。スコットらの応戦空しくゴーストは姿を消すと、ブリーフケースと同サイズに縮小したラボを奪い去ってしまう。

ハンクはこの危機に、かつてS.H.I.E.L.D.でパートナーであったビル・フォスターを訪ねる。ビルの助言でラボの位置を割り出しゴーストの手から奪還しようとするが、全員が返り討ちに遭い囚われてしまう。ゴーストは身動きの取れない3人に自身の正体を明かす。エイヴァ・スターと名乗る彼女は、かつて父はハンクの助手だったがハンクに追放され量子実験に失敗した挙句、妻と共にこの世を去ったこと、同時に自身の存在が不安定になってしまったことを告白する。彼女は自身を引き取ってくれたビルと協力し、ハンクの量子トンネルとジャネットの持つ力を用いて自身が抱える問題を解決しようとしていた。しかしハンクは、その方法ではジャネットの命に危険が及ぶことを指摘し彼女たちを助けることを拒否、芝居を打ってその場を脱出する。

エイヴァの手を逃れ安定した量子トンネルを起動させると、スコットの意識を乗っ取る形でジャネットが現われ自身の正確な位置を算出し、救出のタイムリミットが2時間であることを警告する。準備を進める中、スコットの友人ルイスに自白剤を打ち3人の居場所を聞き出したバーチがFBIに通報したため、スコットは自宅への一時帰還を余儀なくされ、ハンクとホープは逮捕された上にゴーストにラボを奪取されてしまう。

なんとかFBIの監視をやりすごすことに成功したスコットは、かつてハンクが用いた方法をアレンジして2人を脱出させる。スコットとホープはエイヴァとバーチらの追跡をかわし、その最中にハンクが量子トンネルを用いてジャネットの救出へ向い、ついに現実世界に連れ戻すことに成功する。そしてジャネットは長年自身に蓄えられていた量子エネルギーをエイヴァに与えて彼女の問題を一時的に安定させ、FBIを欺ききったスコットが軟禁から解放されることで、物語は大団円を迎える。

エイヴァの治療に使う量子エネルギーを採取すべく、スコットは小型化した量子トンネルを使い量子の世界を訪れる。ホープが帰還のためのカウントダウンを行うが突如通信が途切れ、スコットは量子の世界に閉じ込められてしまう。ハンク、ホープ、ジャネットがいるはずの地上では、彼らの名残と思わしきチリが舞っているだけであった。