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リメンバー・ミーのkanacoのレビュー・感想・評価

リメンバー・ミー(2017年製作の映画)
4.1
音楽が溢れるメキシコの町で音楽を家族に禁止された音楽を愛する少年が〈死者の国〉を冒険し家族の秘密と絆を知るハートフルなピクサーCGアニメ。美しく印象的な映像に楽しく響く音楽、伝わりやすい死生観、わくわくするアドベンチャー、友人や家族を大切にする物語がエモーショナルに心に響きます😌✨(140文字)

****以下ネタバレあり&乱雑文****

早めの夏休みを一週間もらったのと、直近が誕生日だったこともあり、奮発して2泊3日2パーク(ディズニーランド/シー)でホテル・ミラコスタに泊まってきたので思い出にディズニー映画を🤗

アトラクション『フィルハーマジック』の追加楽曲に抜擢された本作は、ディズニーランドの夕方のパレード『ハーモニー・イン・カラー』にも登場して「あら、随分と押されているのね!😲」とか思っていたら、ディズニーシーの夜のショー『ビリーヴ!~シー・オブ・フォリームス~』でも登場し、しかもソロで目立っていて「え、大躍進じゃーん!✨👏😆」とビックリ。2日に渡って【リメンバー・ミー】の音楽をたくさん聴いたら見たくなっちゃったので再鑑賞!

◆あらすじ◆
メキシコのサンタ・セシリア。リヴェラ家の夫は音楽家になる夢を追いかけて妻と一人娘を置き去りに家を出てしまった。妻イメルダは〈自分たちを捨てた夫〉と〈家族を引き裂く原因となった音楽〉を嫌い「音楽禁止の掟」を作る。そして一人で靴造りの仕事を繁栄させ、娘ココを育て上げ、家族を大きくしていった。数10年後、ココのひ孫にあたる12歳の少年ミゲルは音楽を愛し、伝説的ミュージシャンのデラクルスに憧れ、密かにミュージシャンになる夢を抱いていた。しかし「音楽禁止の掟」を代々守り、靴屋を家族全員で営むリヴェラ家は頑なに音楽を認めてくれない。そんな中、他界した先祖が家族に会いに来るという年に一度の風習〈死者の日〉がやってくる。そしてミゲルは、ひょんなことから先祖たちが暮らす〈死者の国〉に紛れ込んでしまうが…。

❶音楽を愛する少年が〈死者の国〉を冒険し家族の秘密と絆を知るCGアニメ

ディズニー/ピクサーのCGアニメーション映画。音楽が溢れるメキシコの町で、音楽を家族に禁止された、音楽を愛する少年ミゲル。そんな彼が年に一度の〈死者の日〉に自分の高祖父に会うために〈死者の国〉を冒険し、家族の秘密と絆を深く知るというハートフルなストーリーです。一緒に死者の国に迷い込んだ野良犬のダンテと、死者の国で暮らすちょっと情けないけどコミカルなガイコツのヘクターを相棒に、家族の中で唯一自分と同じく音楽を愛している高祖父に会うため、音楽と色と灯りに彩られた陽気な世界を駆け巡ります。

〈死者の日〉とはメキシコの伝統的な風習らしいです。家族や友人たちと集い、死者を偲び、故人への思いを馳せて語り合う日。映画では死者たちもこの日には家族に会いに生者の国へ帰ってくるという風に描かれているので、日本で言うお盆みたいな感じですかね?🤔

❷美しい映像、楽しいラテンの音楽、心に響く安定感のあるストーリー

まず、映像の綺麗さが印象的!夜のブラックをバックに、蝋燭・ランプの炎や本作のイメージカラーを担うマリーゴールドの花のオレンジが暖かくも鮮明に輝いています。メキシコのサンタ・セシリア町も〈死者の国〉もカラフルでポップ。キャラクターたちは生者も死者もイキイキとして描かれており、ずっと光と色が満ち溢れている世界観なので暗さがない。見ていて気持ちの良いアニメーションが画面いっぱいに広がります。

また、〈音楽〉はキャラクターの心情を現すミュージカルの側面を持ちますが、根本的に〈音楽〉そのものが物語のとても重要な鍵であり導き手です。メキシコの自然と体が動いてしまうようなラテンのリズムが魅力的。代表曲である「リメンバー・ミー」はバラードだけでなく色々なアレンジがされて雰囲気を変え、要所で効果的に使用されていると思いました🥳

さらに、物語もディズニーにしてはちょっぴり捻りがあって面白かったです。音楽によって引き裂かれたと思っていた家族が、少年のアドベンチャーを経て、音楽によって絆を取り戻し、さらに絆を深めるストーリー。ディズニーらしく勧善懲悪できっぱりHAPPY ENDで爽やか。どなたでも安心して楽しめる作品です。

特に死者の世界設定と死者と生者の関係性についての設定がしっかりしているので、〈心に響く〉という意味合いでは家族や友人、大切な方などを亡くされたような経験がある人の方が想うところがあるかもしれません。「人は2回死ぬ。忘れられた時に2回目の死を迎える」という考えは色々なジャンルで目にしますが、本作もその思想にのっとってエモーショナルに物語が描かれていると思いました。

🎸 🐝「美しい映像に楽しい音楽、伝わりやすい死生観、わくわくするアドベンチャー、友人や家族を大切にする物語…などなど、老若男女が安心して楽しめるストーリー。ディズニーのパレードやショーで抜擢されるのも納得な作品!たぶん、映画館で見た方が臨場感があっただろうなぁ…というところが悔やまれる一作でした😉」
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