える

リメンバー・ミーのえるのネタバレレビュー・内容・結末

リメンバー・ミー(2017年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

お盆に観たい映画ですね

まずもって世界観が非常にローカルなのでメキシコの死生観がわからないと「死者の日」に序盤から置いてきぼりになるおそれあり。なのだが、奇跡的に日本には「お盆」という概念があるので日本人との親和性が抜群というなかなか珍しいことになっている。逆にキリスト教圏の方々は年1で先祖が帰ってくるイベントでパニックを起こしていないか心配になる。

まあストーリーは極々ありきたりというか、いつものピクサーお得意の王道。

日本人でもたまに、なんで顔も知らない先祖の墓参りに行かなきゃいけないのか、仏壇に手を合わせなきゃいけないのか、わからなくなることがある。すごくドライに言ってしまえば生者側の都合なのかもしれないが、先祖を死後も大切にする文化は、自分が死んでも同じように扱ってもらえる保証でもあるし、たとえ自分は直接関係ないとしても、自分の親、もしくは親の親、親の親の親はその先祖とリアルで大切な思い出を持っているはずで、そうであれば自分もその先祖を大切に思わないわけにはいかない。僕はそういう祖霊信仰的な死生観が好きだ。

なんかいろんな人間特有の悩みに対する答えになりそうな作品だった
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