しもんぬ

パリはわれらのもののしもんぬのレビュー・感想・評価

パリはわれらのもの(1961年製作の映画)
3.5
映画批評月間 フランス映画の現在 vol.3@広島市映像文化ライブラリー

パリに出てきた女学生のヒロインが小劇団に参加することになったんだけど、何やらその背後にはフリーメイソン的な陰謀が漂ってて、自殺者が出たりしている。登場人物たちは皆何かに怯え、何かを隠し、何かと戦っているんだけど……、何なのかがよく分からない。たぶん当時の社会情勢や若者たちの心情を反映した不条理劇といったところなんだろうけど、シュールで素直に面白いと思える作品ではなかった。『王手飛車取り』後に製作されたジャック・リヴェット監督、長編デビュー作。

★『カイエ・デュ・シネマ』創刊70周年記念特集
『ジャック・リヴェット 夜警』Jacques Rivette, le veilleur (1990)
『パリはわれらのもの』Paris nous appartient (1961)
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