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『パリはわれらのもの』に投稿された感想・評価

本日3月1日は、2016年に他界した"ヌーヴェルヴァーグの父"ことジャック・リヴェット監督のちょうど生誕90周年に当たります。

かつてトリュフォー、ゴダール、シャブロルらが映画批評家として辣腕を振るっていたカイエ誌の編集長を務め、
映画監督としても彼らと共にしのぎを削ったヌーヴェルヴァーグの旗手リヴェット御大。

彼の記念すべき処女長編作『パリはわれらのもの』は完成までに2年(58~60年)を費やした意欲作であり、
シャブロルの映画会社とトリュフォーの映画会社が共同製作(注:どちらも逆玉の会社)、ゴダールやジャック・ドゥミがカメオ出演するなど、
まさにヌーヴェルヴァーグの精鋭たちが脇を固めた友情作品でもあるのです。

そんな経緯もあって59年に公開されたトリュフォーの処女作『大人は判ってくれない』では、当時まだ未完成だった『パリはわれらのもの』をドワネル一家が観に行くという一幕があったり。
こんな難解な映画を「面白かった」とケロッと答えるアントワーヌ・ドワネル君、いやはや恐るべき子供だぜ…!

本編では女子大生アンヌが兄の知人たちと交流する中で、何やら謎の組織の影と大きな陰謀の渦に巻き込まれてゆく不穏なフィルムノワールが展開。
更に若者たちの劇団に参加することになったアンヌに、その懸念と手掛かりの追求劇が加速してゆきます。

終戦から早12年以上が経つパリを舞台に、民主主義国家フランスの闇、米国マッカーシズムの波、消滅したかに見えるファシズムの暗躍、アルジェリア戦争の予見、核の脅威など、
嘘か真か、妄想か現実か、日常に蠢く陰謀の片鱗を曖昧な示唆的演出でミステリアスに描きます。

こうした不可解な作風はアントニオーニやデヴィッド・リンチといった映像作家の先駆者的存在でもあり、
また"現実社会における懐疑"が次第に"自我における解離"へと縦横無尽に往き来してゆく演出も、長編デビュー作品ながら既に傑出していると云えるでしょう。
たむ

たむの感想・評価

4.0
ヌーヴェルヴァーグの兄といわれながら、監督デビューが最も遅れたジャック・リヴェット監督の長編映画監督デビュー作です。
観るとその理由は非常によくわかります。
他の監督がジャンル映画でデビューする事が多く、難解であっても映画の売りがわかりやすい映画でした。
この映画はシナリオで渡されても、何をどう売りにしたらいいかがわからないタイプの作品です。
トリュフォー監督が『大人は判ってくれない』で本作のタイトルを出して資金援助をしたり、シャブロル監督製作、ゴダール監督が出演したりでやっと出来上がりました。

リヴェット監督はヒッチコック監督の本で有名になるので、彼の作品、特にマクガフィンを本作でテーマにしています。
これが拡大に解釈されてとんでもない陰謀論の話になっています。
謎の悪い組織がいるようなので、自殺に見せかけて殺しが起きていたりもします。
追いかければ殺される危ういサスペンスになれば、きっとすぐに映画化出来たでしょう。
しかし本作の陰謀論は、わかるかわからないかの微妙な綱渡りをしていきます。
ある演劇団体の演劇の内容の話が現実とごっちゃになっているのではないかという見方も出来ます。
複雑で摩訶不思議な映画です。

微妙な綱渡りで行けば、『アイズワイドシャット』に近い印象を持ちます。
早すぎた映画と言えると思います。
今観た方がリヴェット監督の意図は掴みやすいです。
複雑で摩訶不思議な世界観は、パリという街にぴったりでオープニングの車窓のシーンから心奪われます。
パリが主役な映画ですね。
フランス映画祭2016(有楽町朝日ホール)

こんな貴重な機会にも関わらず半分は朦朧とした中で観た(苦笑)。前日の4時間睡眠&仕事の後というのがボディブローのように効いてきたのであった。無念。点数は仮でございます。

恐れ多くもそんな中で感想を書けば、ひたすら晦渋な会話の積み重ねで140分を貫き通しているためによく寝ていてもなかなかしんどいんじゃなかろうか(だから睡眠足りてなきゃ寝て当り前とか言ってるんじゃないが笑)。この長編第1作には、既に後年のリヴェットに通じるような演劇への執着、何かと問題が勃発して終わらないリハーサル、陰謀、錯綜した人間関係、パリを迷宮に見立てる意思、その中での彷徨い、などが出揃っているが、後年の作品、例えば『セリーヌとジュリーは舟でゆく』や『北の橋』なんかに比べると意外に暗くて重く、軽さと笑いがあまりない。これは俺には予想外であった。でもシャブロル御大やゴダール大先生(2人ともまだクソ若かったが)の登場は楽しいぞ。

また観る機会もあろう、体調万全にしてリベンジしたろか。半分寝てんのにあーだこーだ言えんし(もう言ってるが)。

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