トリュフォー監督のフィルム・ノワール。
微妙なレビューたちを目にしていたので、さほど期待せずに、トリュフォーブームに乗って観たけど…
ノワールにしてはピリッとしない。ゆるすぎる。シュールなギャグもなんだかピンと来ない。
正直、纏まりがなくて雑に感じてしまったなぁ…
監督はこのジャンル苦手なんじゃないかと思ってしまった。笑
ただ、主役を演じたシャルル・アズナヴールの掴みどころのない雰囲気が妙に魅力的で、狙わないたらしぶりにまんまとハマってしまったのも事実。
無駄にノワールチックでカッコイイショットにドキっともする。けれど、こちらもまた掴みどころのないモヤモヤ感。
しっかりヌーヴェルヴァーグしていて、モノクロ映像もキレが良くてカッコイイ。
にも関わらず、カッコ良さに振り切れない茶目っ気と言うか遊び心と言うか、そこが魅力なんだろうなぁ…
斬新でいて自由、ユーモアの効いたトリュフォー流フィルム・ノワールだった。