ぼくのエリ 200歳の少女のmoryのネタバレレビュー・内容・結末

あるヴァンパイアとある人間の少年の、出会いと旅立ちの物語。
　
好きなやつでした。不穏な空気、凶暴性、ピュアラブの美しいストーリーから目が離せず、オスカーとエリのやりとりの一つ一つが愛らしかったです。ラストシーンも好きです。最後のモールス信号、kissだと知ってフフッ…となってしまいました。
　
ただどうしても考えてしまうのが、エリが最初に加護を得ていた男も、昔はオスカーのようにただエリに恋をした男の子だったのではないかということ。彼の姿は未来のオスカーなのではないかということ。それはつまりこの物語のラストは途中経過のハッピーエンドであって、壮大なバッドエンドに向かっているのかもしれないということ。
　
そういう精神的残酷さも含めてこの作品の良さなのだと思います。

子供たちのファッションが可愛かった。北欧スタイル好きだなぁ。