佳香

ぼくのエリ 200歳の少女の佳香のレビュー・感想・評価

ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)
5.0
ずっと観たかった作品…すごくすごく美しかった。冒頭からの深々と降る雪がこの全てのストーリーが物語ってる気がする。本当に儚くて、美しくて、そして切なかった。
本の紙の滑らかさを目を閉じて、そしてゆっくりと捲るページを感じさせる様な、淡く、深く、繊細な感覚を丁寧に呼び覚ましてくれる映画。
ひんやりとした空気が熱い身体の中を駆け巡る感覚だった。言葉で説明しない映画って本当に大好き!こういう「間」が1番深みを感じられる。
居場所が無い2人。だけど居場所を見つけた2人。ラストは、また同じく巡るんだろうか。手のひらに舞い落ちた雪の様だった。
邦題はなんでこれになった?って思う。ネタバレになるから細かいことは言わないけども!
本当に本当に深くて強い結び付きを感じられる作品。
佳香

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