このレビューはネタバレを含みます
少女の存在によって、オスカーが少しずつ堂々としたオーラを纏ってゆく過程がリアル。
最初はとてもか弱い印象の少年だったのに、中盤から顔つきや仕草が全然違う。
細かい表現のトキメキもいくつかあった。
何度か出てくる、窓に何重にも映り込むオスカーの姿や、暗闇で光るエリの目、ヴァンパイアとして揺らいでる時の微妙な表情の違いとか。
多くを語らない余白の時間がある感じとても好みだった。回収できてない伏線は結構あるけど、嫌に気にはならない。
どうしても夜のシーンが多いけれど暗闇に光る雪や吐息、肌、光に助ける髪はとってもきれい。昼はこちらまで眩しく感じる。
冬が恋しくなるなあー。
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その他雑多メモ
ガラス、窓、境界線の強調
入っていいよ、の合図
人とヴァンパイアの境界
真っ白なオスカーと夜に生きるエリ
光のオンオフシーンいくつかあった
いじめっ子3人組のそれぞれの心境