KIKIKI

ぼくのエリ 200歳の少女のKIKIKIのレビュー・感想・評価

ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)
4.0
生を求めれば求めるほど、周りに死が増えていく。
社会の裏で、ひっそりと行われる殺戮。
二人だけの秘め事。
性別の違いが理由ではない、奉仕。

健全な命の循環の輪。
輪の外の生態系。
備わった免疫は異物を排除する。
排除された異物に、輪は関心を払わない。

赤は白の上に描かれたときが、最も美しい。
白が赤を受けとめきれるかは、分からない。



体は簡単に壊れる
君は平気な顔をしている
嗅いだことのない匂い

見ちゃいけない
ずっと見ていたい
僕だけが君を見ていたい

単調な音がまた耳奥で鳴る
僕はその音を何度も何度も聞く

振り向いてもらえるなら
体が半分無くなってもいい

一緒にいられるなら
僕だけが君を知らなくてもいい

どうしたら君に辿り着ける?
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