生を求めれば求めるほど、周りに死が増えていく。
社会の裏で、ひっそりと行われる殺戮。
二人だけの秘め事。
性別の違いが理由ではない、奉仕。
健全な命の循環の輪。
輪の外の生態系。
備わった免疫は異物を排除する。
排除された異物に、輪は関心を払わない。
赤は白の上に描かれたときが、最も美しい。
白が赤を受けとめきれるかは、分からない。
体は簡単に壊れる
君は平気な顔をしている
嗅いだことのない匂い
見ちゃいけない
ずっと見ていたい
僕だけが君を見ていたい
単調な音がまた耳奥で鳴る
僕はその音を何度も何度も聞く
振り向いてもらえるなら
体が半分無くなってもいい
一緒にいられるなら
僕だけが君を知らなくてもいい
どうしたら君に辿り着ける?