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ぼくのエリ 200歳の少女のdeepbluecreamのネタバレレビュー・内容・結末

ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

テアトル銀座のクロージングにて。これはすごい。観れて良かった。ここ最近ではかなり上位。寒いし痛いし切ないし気持ちが忙しく、口当たりは良くないけど、ひたすら丁寧で厚みがあると思った。二人のピュアな衝動にも胸を打たれた。怖いところはしっかり怖く、惨いところはしっかり惨く、不穏な空気で緊張したり、“オスカーあんた…健気すぎ…”とか、気がつけばすっかり二人の虜に。ヴァルギニア(?おばさん)とかの件は若干無駄な気もしたけどベタホラー風味のとこはそれでクスッときたし、とにかくあらゆる側面で楽しみ満載の傑作。プールのとこ何回でも見たいな。硫酸の前のうなだれた顔など。映画全体が呼応し合っておよそ明るくはない未来へ二人向かうラストがさらにつらい。でも選択肢はないから。
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