イペー

キングコング:髑髏島の巨神のイペーのレビュー・感想・評価

4.0
春はバケモノ、ウホめく季節、思い立って大きなゴリラを見に行きました。
蓋を開けてみれば、聞きしに勝るトンデモなさ、未だに震えが止まりません…ブルブル。

小学五年生のマインドでもって、ありったけの大好物を大量投入。
引用元へのリスペクトもあるんだかないんだか、もはやオマージュというよりコラージュ。

案に相違せず、破綻しまくりのシナリオ、過剰な演出、めくるめくツッコミどころのオンパレード。
悪く言えば乱暴、良く言っても乱暴。

一切の衒いも迷いも感じさせず、徹頭徹尾フザケ倒した挙句に"ドヤァ〜ッ!!"ってなもんですよ…。

もう!この恥知らず‼︎
…好きだ、バカ…‼︎

そのうちサミュエルの旦那がドラミングを始めるんじゃないかしら?
なんてヒヤヒヤしましたけども、流石にそこを踏み止まるくらいの良識は、制作サイドにも残っていたようで。

本作のジョーダン・ヴォート=ロバーツと、「ララランド」のデイミアン・チャゼルは同い年。

どちらの作品も、(ほとんど無自覚に)メタな性質を帯びていて、ハリウッド新世代の若手監督として相通じるものが…っていうのはいささか強引でしょうか。

無闇にカロリーの高い"本気の冗談"。
前頭葉の働きも鈍り、エヘラエヘラしてる内にエンドロール。
事前にネタバレしてたものの、次作へのヒキにも興奮しきりでございました。

次も…絶対に観に行くかんね!
…もう‼︎

…イマイチ身体に馴染まない3D鑑賞ですが、初めて料金に見合うだけの良さを満喫できた気がします。
よりにもよって!この作品で!ウホーッ‼︎
イペー

イペー