このレビューはネタバレを含みます
キスシーンがすごくいい。
炭酸ジュースをこぼしながら飲む夏芽のことを汚いと言ったのに、首筋についたジュースを舐め、見つめ合い、キスをする。
本当は汚いところなどないという航の愛情を感じたシーンだった。
そして、1回目のキスを超える2回目のキス。
自分は汚れてしまったと感じていた夏芽に航は唾を吐きさらに汚す。
でも、そのあと1回目と同様に汚れてなんかいないと証明するキスをする。
ものすごく考えさせられるシーンだった。
男らしく、優しいけど少し素直じゃない航は好きな人にはたまらないだろう。
大友はとても優しく、明るくて結婚したら絶対幸せにしてくれるタイプ。
しかし、こういう映画で結ばれることはほとんどない。
でも、女性は一瞬揺らぐ。
女の気持ちの移ろいやすさも良く表現されている。
大友は夏芽に笑って欲しいのに、自分ではそうすることが出来ないと知った時のシーンがとても辛かった。
足の爪のマニュケアが1つだけ違うのはまだ気持ちが航にあるということを表しているのか、今の暗い気持ちを救ってくれた大友を好きになってることを表しているのか。
後のシーンで全部黒くなっているシーンが印象的だった。