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溺れるナイフのYOU5521のレビュー・感想・評価

溺れるナイフ(2016年製作の映画)
3.4
原作はジョージ朝倉の漫画。
ちなみに女性作家。美人。
連載中の『ダンス・ダンス・ダンスール』とか
『ピース オブ ケイク』とか読んでる。
スタイリッシュな絵柄だし、
全体に今風の抜け感があって、おしゃれ

菅田君と小松菜奈、なかなかよい。
ただ小松菜奈が菅田君を「コウちゃん」と
「ちゃん」付けして呼ぶのが唐突に感じた。
もっと、親しくなる過程を見てみたい。
小松菜奈の田舎に馴染んだ「ゆるさ」はいい。
菅田君の素っ気なさは良いが
もっと浮世離れしてもいい。
最初から小松菜奈への好意が読める。
無感情くらいがそれっぽい

菅田君はちょっと前にブレイクしたけど、
流行りとは関係ない、安定の実力派だと思う。
多分これからも映画界で大事な役回りを
していくだろう。
『男子高校生の日常』のモテない役が好き。
(その映画では吉沢亮君のメガネ男子もいい)

小松菜奈は、自分の中では「オン眉女子」の代表。
『渇望』とか気合い入ってたけど、
『近キョリ恋愛』の山Pとの掛け合いが好き。
ファッション誌のモデル役とか無理なくハマる。
相変わらず絶品のセーラー服姿。
高校生役になって…、ブレザーもいい。
めちゃ小顔。
大友(ジャニーズの重岡)とのやり取り
(眉毛をからかう、握手、バッティングセンターとか)
がアドリブっぽくて、ほっこりする。
ここは小松の非凡な演技が冴える。
スナックのシーンでは完全に重岡を食ってる。
涙顔とか秀逸だ。
キャミ姿で夢心地のシーンは色っぽい

ローカル感がよく出てる。
どこが舞台なんだろう(紀伊か)。
港でコウを追いかける。
後ろに屋根が骨だけの廃屋が見える。
その時流れる曲、 堀越千史が歌う
「ハンドメイドホーム」(原曲は大森靖子)がいい。
森の中と町を流れる2つの川も印象的。
町の川は一段低くなって、両側を家の配管が通っている。
ひとつひとつにこだわりを感じる。
観ていて、うれしい

小松菜奈はアイドルではない。プロの女優。
ラスト、受賞のシーンは必要だろうか。
菅田君とのタンデムもそう。
ただ、この時の小松菜奈は素晴らしい

全体を通して小松菜奈の破綻のない演技、
魅力が光っている
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