タンシロ

フランス組曲のタンシロのレビュー・感想・評価

フランス組曲(2015年製作の映画)
3.8
舞台は第二次世界大戦下のドイツ軍占領下のフランス。フランス人女性(ユダヤ系?)と、その家に逗留するドイツ人将校という、とんでもない組み合わせのラブストーリー。ミシェルウィリアムズの孤独感はどことなくワンピースのナミ編のナミを思わせる。女と地位という武器を駆使した孤独な戦い。印象的だったのはドイツ人将校のミシェルウィリアムズへの偏愛っぷり。たぶん、ピアノを弾いてわかったんだろうな。あ、このピアノの持ち主は絶対に魅力的な人だ。理解者しあえる人だと。そして、その将校が奏でる自作の曲を聴いたミシェルウィリアムズも本能的に心を許してしまう。2人にしか分かり合えない深い場所で繋がるも、2人の表層的な関係は占領者と捕虜。設定がめちゃくちゃ面白いなと観てたのに事実を基に作ってあることを知ってめちゃくちゃ驚いた。あ、あとミシェル・ウィリアムズは演技も表情もスタイルもやっぱり魅力的だなと何度も思った。
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