がんびーの

フランス組曲のがんびーののレビュー・感想・評価

フランス組曲(2015年製作の映画)
4.2
素晴らしい!

2014年イギリス,フランス,ベルギー映画。アウシュビッツ収容所で命を落とした女流作家イレーヌ・ネミロフスキーの未完のベストセラー小説を映画化した作品。

戦時下のフランスで若い人妻とドイツ人将校が禁断の恋に落ちていく様をドラマチックに描いた恋愛映画です。

ドイツ人なのに、兵士なのに、敵なのに、人殺しなのに…決して許されてはいけなかった恋。頭では理解しても抑えることができない、それが恋。それが愛なんですよね。

好きになればなるほど苦しい。もう優しくしないで、これ以上構わないで、いっそ知り合わなければ良かった…

ラストのシーン、彼女の顔が全てを物語っていたと思います。ここまで辛い恋は早々ないでしょう。

恋愛ドラマと並行して、戦時中におけるフランスとドイツの関係性や、当時のフランスの階級闘争も学べます。

小説がベースではありますが、作者イレーヌ・ネミロフスキーの思いをかなり感じます。エンドロールでは鳥肌が立ちました。

主演を務める女優さんなんか見覚えのあるなと思ったら、マンチェスター・バイ・ザ・シーに出てるんですね!最高の演技でした。

是非ご覧ください!
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