このレビューはネタバレを含みます
もうべっしょべしょに泣いてしまった。
まぁ多分泣くだろうなとは思ってたけど、こんなに泣くのは予期してなかった。
避けられない死と直面した仲間たちは恐怖を覚えて、喧嘩や諍いも生じてしまう。
けれどその死と、自分と、仲間たちと向き合って決意を新たにする。そこまでの描き方が本当に素晴らしい。
ペルソナ3って仲間同士が仲間という感じがあまりしなくて、どこか仕事仲間以上友達未満のような雰囲気なんだけど、ここで初めてお互いがかけがえのない仲間になるんだよね。
この過程と結果があんまりにも人間臭くて、だからこそペルソナ3が1番好き。
原作とは違って主人公の気持ちが直に語られるのもより感情移入しやすかった要因。
ラスト数十分の感動にも繋がってくる。
映像作品としてもニュクス・アバター戦はお互いがかわるがわる攻め方とペルソナを入れ替えて戦うのはかなり見応えがあった。
あとタナトス登場の演出がアツ過ぎる。ニュクスの中でも主人公と絆を育んだ綾時の部分が味方してくれたのかなと思ったり。
最後、主人公がぼやけた眼で仲間たちと再会して『キミの記憶』のイントロが流れた所で決壊した。
あれをボロ泣きしないで観るのは絶対に無理。しかも原作だと仲間たちと再会できないまま眠りについてしまうからなおさら。
リメイク版で主人公が救われて欲しい気持ちは当然あるけど、説得力皆無のご都合主義で救済されるくらいだったらこの結末は変えないで欲しい。
プレイ当時の記憶を蘇らせられつつも新しい解釈や描写もたくさん盛り込まれた最高の映像化だった。