鰹よろし

ヘリオス 赤い諜報戦の鰹よろしのレビュー・感想・評価

ヘリオス 赤い諜報戦(2015年製作の映画)
2.2
 DC-8なる韓国の新型小型核兵器奪還作戦においてとある博士が言及する。まずは爆破させないこと。そして放射性物質の安定状態を維持させること。そして一刻も早く国外へと持ち出すこと。多少脚色したが、これが博士の唱える核対策三原則である。ざっくりとはなるべく関わらないということである。無闇に手を出さないと。なるべくなるべく穏便に・・・

 この姿勢の在り方の提示はよかったし後々の各国のいがみ合いに活きてくるわけだが、いざ現場が描かれると彼らは何を奪還しようとしているのかわからないからこそできる判断ばかりくだしている。実行部隊が作戦内容を知らないなら知らないでまた問題なわけだが・・・。テロリスト側に関してもだ。

 豪華俳優陣?の顔ぶれや銃撃戦(アクション)を観せたいとする意志はわかるが、そちらばかりが先行しすぎていていったい何を対象として彼らが行動しているのかが見えてこない、伴っていない。扱っている題材がそっちのけな演出になってしまっている。その辺りは割り切る必要があるだろう。
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