安琦

ヘリオス 赤い諜報戦の安琦のレビュー・感想・評価

ヘリオス 赤い諜報戦(2015年製作の映画)
3.0
ごめんもう近年まれにみるくらいのぶっ飛んだ駄作だったわ、駄作すぎて、最後は清々しい気分くらいだったもんね(笑)

ここまでキャスティング金かけといて、90年代香港映画チックなB級設定で許されますか。だって超大作娯楽映画なんでしょ?アジアのスターたち大集結なんですよ。それなのに、しょぼい核爆弾が(それも超簡単に奪われてしまい、香港だけが危ない設定)どうのこうのみたいなんで許されるんです?中、香、韓の政治的からみとかものすごくシリアスに書いていきたいわけですよね?え?
最後、きっとみんな「は?ここで終わり?」って言っちゃうよね。なにひとつ終わってないからね。

脚本以外にも、もう各国プロダクションの力関係が垣間見える(力か金か知りませんけど)もいっそ面白いくらいでした。
韓国のイケメン二人のエピソードだけが無駄に細かいんですよ。本編に全く関係ないのに!そこだけが2時間メロドラマになりそうなくらい、強烈ブロマンスが盛り込まれているんです。その他大勢の人たちは戦うシーンしかないんですけど、ふたりの「戦わない」シーンが無駄に長い。韓国側のごり押しだろうと思われます。
じゃあ、代わりに香港チームはアクション入れようかなって感じなのかな、これは大画面で見たら結構迫力あったかもしれない。何しろ香港映画だ!これがないとはじまらないのだ…

というわけで韓国イケメンブロマンス&張学友の眼鏡!!!!&張震のクール(たまにデレ)な殺し屋っぷり
をご覧になるにはよろしいかと。
そうなんですよ、張震、ここでは韓国語と英語話しててね、中国語シーンの方が少ないくらいだからね!なんかいろいろおいしいですよね。

文句言ってますが、酒を飲みながらみんなで突っ込み入れつつ見るにはいっそ清々しい駄作ですから!
安琦

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