実際に起きた事件をモチーフにした作品。
劇場公開当時に我が町では確か上映館が無く、ずっと気になっていた映画です。
オープニングに三浦友和演じる葛城の息子が死刑判決を受けるシーンからスタート。
どんな事件が起きたのは中盤以降に分かりますが、それまでの異様な空気が！
葛城清という男の偉そうな傍若無人なキャラなんですよね。
しかし彼なり家族を守っているという自負が見えてくる。
その自負が結果的に悲劇の連鎖を起こすわけです。
南果歩演じる葛城の奥さんのあの台詞は強烈だったな〜。
もう結婚云々以前の問題だったのかと愕然とするでしょう。
でもそこで少しは改めれば悲劇の連鎖は止めれたのかもと見終わった後に考えてしまった。
結果的に彼は家族を守りたいのではなく、家を守りたかったのかな〜という描写に何とも言えない気持ちに。
でもコレって世のお父さんが勘違いしがちなところなような気がします。
経営する金物店のカウンターから見る狭い世界が物語っていて、監督さん上手いな〜！と感心しました。
三浦友和がここまでイヤな役やるのも珍しく新鮮でしたね。
とにかくインパクトは強烈な作品でした。
