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葛城事件のtokyowebtvのレビュー・感想・評価

葛城事件(2016年製作の映画)
1.0
また一本クソみたいな映画を見てしまった。
一体誰に見せたくてこんな映画を作るのか?
誰に共感してこの事件を映画をしようと考えるのか?全く理解できない。
映画を作るには脚本の前に企画書を書く。
企画意図やあらすじを読んでプロデューサーは映画の資金を集めようと決める。
この事件のどこに観客に見せるべき要因があると判断したのか全くわからない。
殺人の動機も、実際に犯人が語った言葉を一字一句そのままに書き起こしてセリフとして言わせるなら意味もあるが、脚本家が勝手に想像して言わせるなら、それは作り物のモンスターでしかなく、ここまで改心しない犯罪者がいた事を訴えることにはならない。
家庭の崩壊も、ただ一方向に救いのない展開にしたのならそれは作り話でしかないわけで、なんの教訓にもならない。
如何にもワイドショーの放送作家が書きそうな台本でしかない以上、これを実話だと信じる気にはなれない。
どこまでも愚かな家族像、それが殺人鬼を作ったと言いたいのか?
映画を作っているスタッフは、それがどんなにつまらない作り話になっているか分からないままに現場を楽しんで仕事として終わらせがちだ。
監督もプロデューサーも然り。
観客は置き去りにされて、自分の家庭はここまで酷くないと安堵して家へ帰る?犯罪とは無縁な我が家だとホッとして帰る?
そんな事はないのだ!
こんな胸糞の悪い作り話を見せられて、怒り心頭で劇場を出るだけだ!
こんな映画を作り続けて、リアルだとか言って褒めあってる邦画界は狂った集団でしかない。
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