現代から17世紀までの4つの時代を遡りながら、当時の多様な性生活を綴っていく、オムニバス形式のエロティック・ドラマ。
実質的には、女体を拝むための「動くエロ本」に分類される作品だが、各エピソードが異なったシチュエーションで語られており、なおかつ舞台美術がしっかりしているため、文芸調のポルノが完成されている。
真っ白な柔肌を画面いっぱいに接写したり、美容オイルをタラ~ッと垂らしたり(今でいうローション・プレイ)、シースルーで内部の裸体を透けさせたり、あらゆるフェティシズムに対応した映像美が続出する。
第3話では、画家パブロ・ピカソの娘パロマが、伯爵夫人の役柄で出演。日本の成人映画とはまったく異なる描写が実現しており、総じて「中世ヨーロッパの枕本を実写化した作品」という印象が強い。