Yuki2Invy

インモラル物語のYuki2Invyのレビュー・感想・評価

インモラル物語(1974年製作の映画)
3.2
4つの短編から成るエロティック・アーティスティック・オムニバス…だと思いますケドも、ゆーて私もこの監督の他作品って例の『邪淫の館 獣人』しか観てないのです。が、今作も率直にまたエロがやりたいのかアートがやりたいのかよ~分からん…と言いますか、随所でお洒落だし美的だし…とも思うのですケド⇒一方で今作でも矢鱈と陰毛をどアップにしてみたり…とかはナンで敢えてこーしてるのかよ~分からん!てな感じすね。流石に、前述の『邪淫の館』ホドには直接的なお下劣シーンは少なかったとは思うのですが、やはりちょっと支離滅裂な感じも強いので評価自体は難しい…という作品だとも思われますね(一杯引いたり足したりしなきゃならん)。


1.満潮(約20分)
コレなんかもね、女の子は抜群に綺麗だし+行為もゆーて初々しいっちゃ初々しいって方のヤツだし、だからもっと心の瞳で見つめてやれば美しいモノにも見えて来るのかも知れんのですよ。でも、どーしたってラスト付近では(ごく薄汚れた私なんかは)も~「笑っちゃう」のですよね。

女の子「もう一回って出来ないの?(⇒ナンでやねん!)」
男「それは無理だ(⇒頑張れよ!ハタチだろイケんだろ!)」

みたいな感じでございまして…


2.哲学者テレーズ(約22分)
タイトルとしては、そーいう名前の古のド級のエロ小説本があるってコトらしくて、折檻?で閉じ込められた女の子が部屋でその本を見つけて一人遊びに耽る…みたいなミもフタも無いお話ですね。なんかお誂え向きに、閉じ込められた分の食事としてズッキーニが差し入れられる…みたいなレベルのお下劣さでもあり、流石に私もコレはアートには微塵も見えてはこなかったですね。正直、こーいうのが混ざってるから困っちゃうんだよ…と言いますか。


3.エルジェーベト・バートリ(約24分)
ぶっちゃけ、4話あるワケですケドこの第3話以外は正直どーでも好い…と言って過言でないレベルで頭抜けた出来だと思いました。まず、ショートながらチャンとストーリーが在りますし、だから個々の描写にも(表裏の)意味もまたチャンと出てくるのですよね。それを踏まえて=意味を汲み取りつつその表現を眺めたとして、この3話めに関しては同時代の『ソドムの市』とも描写のクオリティを比較し得る…という位の出来だったと思うのです。コレに続く4話も、テーマとしては史実を題材に取ったヤツにしてるのだから、1・2話もその面で統一しとけば少しは恰好が付いたのに…な~んて思ったりもしてしまいますね。


4.ルクレツィア・ボルジア(約20分)
3話をベタベタに褒めてみたトコロですが、しかしまた4話が(似た様な題材のクセに)あんまし出来が好くない⇒単なる近親相姦ものにしかなってない…とゆーのが再び頭痛のタネなのです。やっぱ全体的に、ナニがしたいのかイマイチ好く分からんのだよな~~まあ時代的にも地域的にも(=フランス方面で活動された方なので)、カトリックの価値観に反抗する…というトコロに(まだ)意義が在ったというコトなのではありましょーケドね。歴史上の人物だとは言え、ローマ教皇が(映画の中で)乱痴気騒ぎを繰り広げてんだからセンセーショナルはセンセーショナルだったのだろーな…と。
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