カント

ヒトラーを殺す42の方法のカントのレビュー・感想・評価

ヒトラーを殺す42の方法(2015年製作の映画)
3.6
歴史検証ドキュメント。

アドルフ・ヒトラーを暗殺する為の42の計画。
1923年のミュンヘン一揆。
1932年、ドイツ首相に立候補。
アーリア人の優越性と、ユダヤ人を悪の根源と糾弾。
1回目の暗殺計画、失敗。
1933年ヒトラー、首相に就任。
19回目までの暗殺計画は毒殺、爆殺、強引な襲撃など悉く失敗。

20回目の暗殺計画は22才の青年モーリス・バヴォーの単独行動。
パレード中のヒトラーに、7・5メートルの距離からピストルで狙う。

歴史家のクリストファー・ジャクソン氏。
兵器研究のジョン・グレシャム氏。
作家のロジャー・ムーアハウス氏らがバヴォーの暗殺計画を詳細に検証。
使用されたピストルは手の平サイズの銃身の短いモノで照準は甘いし、肝心の殺傷能力にも疑問が残る。

検証チームの実験がリアル。

バヴォー事件の他にも、エルザー事件、トレスコウ事件などを検証。

トム・ハンクス主演の映画「ワルキューレ」を見る前に、このドキュメントを見ておくと、より「ワルキューレ」を堪能できる。

実際のヒトラーの、貴重な映像を多用しているのも特筆できる。
カント

カント