外国人の男って、びっくりするくらい純情な人がいたりする。
その昔、自分がシリアを旅した時に出会ったアラブ人はたった一度出会った日本人女性に恋に落ちていらい数年間その子のことを思い、ポエムを書き、どれだけ好きか自分に訴えたのであった。

この映画に出てくる人もほぼこの人と同様で、インドベンガル地方の片田舎に住んでいるインド人と日本人女性が文通コーナーで知り合い、文通の関係性だけの結婚のような状態になるお話。突拍子もないストーリーだけど現実にそうゆう人間に出会ってしまったので世の中にはこういう人もいるんだと思えてしまうのです。
もちろんバカだなとは思うものの純情すぎるだけなのでまったく憎めない。

そしてラストはとっても衝撃的でした。これも一つの恋愛の形なのかもしれない。

文通で知り合い、結婚するインド人の男と日本人の女性の純愛物語、民話のような素朴でレトロな趣のファンタジー。「みやげ」というありえない日本人名や、日本人女性に対する露骨なオリエンタリズム幻想、ベタベタの進行に失笑するけれど、けっこう引き込まれて見てしまった。

日本を勘違いした変な映画かと思いきや、文通で育まれた純愛。
村対抗、凧揚げのシーンがこの恋の暗示みたいになってるね。