拉致監禁事件の被害者（深海理絵）と引き合わされた精神科医（竹中直人）が、治療を施すうちに監禁行為の真意を知らされていく。松田美智子・著「女子高校生誘拐飼育事件」をベースにしている、エロティック・サスペンス第2弾。筆者は原作を読了済み。
前作では採用されなかった原作要素を新たに織り込みながら、随所にオリジナル要素を付加させている作品。人物像の掘り下げがイマイチ弱いけれども、プロットの再構成という側面では見どころが詰まっている。
被害者役を演じているのは、当時18歳の深海理絵。キャラ付けが原作寄りになっており、「孤独で真面目だからこそ、相手と同調してしまう」という要点を踏まえることに成功している。冴えない中年男の犯人（緋田康人）が、幸せ探しに腐心するところも醍醐味。
ヒロインのたわわな乳房が魅力満点であり、バストアップ中心の映像を魅せてくれる。しかし、臀部を露出してくれないため、様々なセックス体位をおこない、調教していくときの高揚感が希薄になっている。原作からのコンバートの難しさを痛感させられる。
