えりみ

カンパイ!世界が恋する日本酒のえりみのレビュー・感想・評価

3.9
WOWOWで。
普段はみないドキュメンタリーも大好きな日本酒、しかもよく買う「玉川」を造る英国人杜氏フィリップ・ハーパーさんが出るっていうんで録画。
あとは岩手の酒蔵・南部美人の5代目蔵元・久慈浩介氏
神奈川・鎌倉の米国人ジャーナリストのジョン・ゴントナー氏
の3人に密着した映画.com×食べログ共同企画。
あとは震災で蔵を福島から山形に移した「磐城壽」の話も少し。
国内向けというよりは世界に発信しようと作られた感じがする。
日本酒の作り方や、美味しい酒の紹介をするわけではないので
これを見ても「日本酒ってのはね~」と蘊蓄垂れることは出来へん。
・日本酒を外人が作ってる!
・日本の蔵元が自ら外国に飛んで英語でプロモーションをしてる!
・アメリカ人が日本酒の伝道師をやってる!
・アメリカでアメリカ人が日本酒を造って売ってる!
意外性をみせて日本酒に興味を持ってもらおうという意図か。



日本酒に興味を持った若い人向けにオッサンが蘊蓄を語るでw
「辛口の酒を」って頼むのは2017年じゃ時代遅れとされ、意地悪な店員が「うちには辛口ってお酒は置いてません」なんて言い返してくることもあったり。今は「旨口」いうらしいですわ、使ったことも無いしどういう意味かも分からんけど(-。-)y-゜゜゜
つい30年前までは「端麗辛口」がもてはやされとにかく新潟の酒が一番!ていうてたのにね。今じゃコンビニでも売ってる「上善如水」が登場したのもこの頃。当時大阪じゃレア物で常連にならないと出してもらえず「ホンマに水飲んでるみたいやぁ~!」って感動してた。
華やかで軽い吟醸、大吟醸が上等な酒っていうてたと思ったら、
その後の純米酒ブームでは、とにかくアルコール添加は邪道とされ吟醸酒は香りが邪魔になって食事に合わない!なんて言われ始める。
山廃造りがいいだの生酛造りにこだわって!なんて言いだしたのもこの頃か。
そんなん言うてたら2000年頃には焼酎ブームが席巻!
その間に地酒のトレンドも変化、多様化。
酒造米や酵母で違いを打ち出すところ、
ワインと同じように香りも楽しんでほしいと提案する蔵元、
30代や40代の若い蔵元、杜氏も増えてきました。
季節に限らずお燗を推奨する飲食店、
アルコール度数が20度を超える日本酒(「玉川」がコレ)に、
5%ほどの低アルコール日本酒も登場。
あ、日本酒は大体14~16度程度が多いです。
ワインは12~14度が多いかな。
安く酔うなら缶チューハイのストロングゼロが一番やけどww
極限まで米を磨いて雑味を除き「獺祭」も人気が高いですけど、
酒屋でも飲み屋でも目にすることが無いてレアモノといえば「而今」。
でもスーパーに売ってる普通酒もバカにしたもんじゃないですよ、
菊政宗の樽酒なんか美味しいと思うけどなぁ。
地酒なら千葉県の酒がコスパが高いなと思ってます。
焼酎のイメージが強い九州にも美味しい蔵元が結構ある、大分とか。
日本酒って安売りせえへんから、カクヤスで買っても百貨店で買っても値段が一緒。外で飲むと店によって値段が全然違うのでビビる。
日本酒呑む時は同量の水を合間に飲むと二日酔いしにくいのでおススメ。
「和らぎ水(やわらぎみず)ください~」と通ぶってみましょうww
えりみ

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