『ノー・タイム・トゥ・ダイ』の監督、そして最近クライテリオン・コレクションにも追加された話題作。
まずなんといっても演技だろう。イドリス・エルバがおそらくキャリア史上最高だとしても、それより主人公アグー役のエイブラハム・アタ。まさに天才子役。
ここ最近見た子役の演技の中で一番引き込まれた。客演のストライカ役の子もそう。
そして撮影も兼任したフクナガ監督の長回しの使い方も素晴らしい。
思ったよりもハリウッド映画だった本作だが、配信作品という製作当時はまだ新しかったフォームで、衝撃的なテーマを真摯に映し出した。
その子供(老人)はただ単に家族と幸せに暮らしたかった。それを踏み躙る争いが、今も続いている。