のんchan

ビースト・オブ・ノー・ネーションののんchanのレビュー・感想・評価

4.3
素晴らしかった、大傑作🌟

『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』の監督キャリー・ジョージ・フクナガ。センスの塊のような才能を感じ、私の中で大注目の脚本家、作家であり映画監督💫
エンタメだけでなく、世の中を重視している社会派作品の出来も良い✨

この作品を観たくてNetflix再加入したようなもの。マッチ度98%‼️

オープニングのカメラアングルからワクワクして惹き付けられる。
ワクワクという言い方は語弊があるが、映画として目から耳から入る全てに心が弾む。
これは平和ボケの日本人こそ観るべき作品‼️

西アフリカのとある国での内戦で、その日まで明るい悪戯っ子だったアグーが、大好きな母親と妹と引き裂かれ、目の前で尊敬する父親、兄、祖父を銃殺される。
訳が解らないまま武装集団に入団を強要され、少年兵として戦争🪖の中で日に日に揉まれ、非現実的で狂気に殺戮して行く様を容赦なく描いている。

イドリス・エルバが指揮官役でカリスマ性を発揮する。『闇の列車、光の旅』でも感じたが、現地人キャスト(ここではガーナ🇬🇭)の演技を一級品に変える事👏


ラストでアグーが頭の中で振り返るシーン。戦争から抜け出て、学校の女性教師の前にいる。余りにも惨たらしい経験を積み『僕は赤ちゃんではなく老人だ』と思っている。そして語る。
「僕は将来を考えている。恐ろしいことを目にして僕も恐ろしいことをした。それを話したら僕が悲しくなる。あなたも悲しくなる。これからの人生ただ幸せになりたいんだ。もし僕が話せばあなたは思うだろう。僕はケダモノ(ビースト)か悪魔だと。どちらも僕だろう。でも僕にも母さんがいた。父さんも。兄さんも妹も。みんな愛してくれた。」😭😭😭

重要なメッセージ性を持つ作品⭐️
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