アフリカ人の少年が、家族を奪われ反乱軍の少年兵となり、ついには自分たちが略奪者の側に立つようになる一連の流れを描いた作品。
大概の戦争ものではしばしば恐ろしい存在として描かれる少年兵にも家族があり人生があるということを、一貫して少年兵側の立場に立って描写している。
ただし、何が「正義」なのかというような話については安易に言及していなくて、そこがこの作品の良いところでもある。
基本的には創作で、撮影地のガーナでは作品にあったような紛争の事実は無いものの、一般に少年兵というのはどういうものだろうかということを知る切っ掛けになり得る良作。
演技が非常に優秀な主演子役の男児は、有名子役などではなく、この映画のためにガーナで偶然スカウトされた一般人らしい。