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ビースト・オブ・ノー・ネーションのappiのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

この映画を見ている間、ずっと、ずっと身体が強張っていた。肩に力が入った。

武装集団にどんどん染まっていく、染まらざるを得ない過程をみていくと、自分には経験のない大きな組織に人生が憚れていく感覚を得た。
染まるというより、洗脳させられていくの方が正しい表現なのかな。

当たり前のように死を目の当たりにする姿。性的虐待を受けて、泣いて、相棒が肩を抱くシーン。もがいている生身の人間を自分が殺さなくてはならない局面。自分には未来があるのかという不安。自らの非力さに絶望しつつ、悶々としながら、覚醒して戦う日々。
そのどれもが、痛々しくて、でも全てをかけて生きていて、勇ましかった。

同じ地球でこんなにも差がある現代を生きていることが、どうしても不思議である。ここで不思議なんて言ったら、稚拙な表現だけど、でも、それがリアルな感想。
やはり、アフリカに行きたいと思った。
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