キャリー・ジョージ・フクナガ監督作品だから最後まで鑑賞出来ました。西アフリカのある戦争地域、アグーと言う少年が家族を殺されて反乱軍に捕まり、少年兵として生きて行く残酷で淡々とした映画。
リアリティの有る戦争描写、其れと対比させる様なアフリカ奥地の自然の風景。フクナガ監督ならではの映像の捉え方が冴え渡る一作で、神や母親に話しかけるアグーの心の中の声が胸を締め付けられる。戦友とも言える少年ストライカが負傷し、背負いながら彼が息絶えた時のシーンが悲し過ぎました。反乱軍の指揮官をイドリス・エルバが演じ其のカリスマ性が異常とも言えるので(洗脳に近い)極限状況の人間を操る恐ろしさは計り知れない。
願わくばアグーの将来が心穏やかで有ると良いなと願います…。