このレビューはネタバレを含みます
天野喜孝の画ニメ。ここで無いどこかを望んでいた少年が出会った美しい少女。再会の約束を交わすものの50年の月日が経った。帰郷した男は変わらぬ姿の少女と再会する…。
どっかの説話でありそうな怪談調なんですよね。雨月物語の"浅茅が宿"とも"牡丹灯籠"とも、異界のものと交感する有り様が不気味で良いです。でも怪談ではなくて、少年時代への郷愁の象徴…とでも受け取っておけばいいのでしょうか。叙情性もあります。
にしては少女がちょっと異質で。彼女をどう捉えるかで楽しみ方は分かれるかもしれません。