エリザベス

ガタカのエリザベスのネタバレレビュー・内容・結末

ガタカ(1997年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

才能で全てが決まる社会は学歴社会とかなり似通ってる。だけど自分は努力に優る才能なんてものは無いと思ってるからこの近未来は学歴社会よりも残酷。生まれながらに人生が決まるような世界だったら人はどうやって明日に希望を持って生きればいいんだ。

この能力主義の世界は人をデータで管理してるってのが正確に見えて穴で遺伝子評価っていう相対的なもんさえ潜り抜ければあとは努力で賄える部分がいくつもあるし見抜くのは難しい。
そうなると才能と努力なんてものは人の先入観から来る思い込みでもあるって証明にもなりかねないからヴィンセントが自分に持つコンプレックスから来る行動は同時に社会へのアンチテーゼにもなってくる。

ズルがバレてその能力が努力で得たものだと人が知られた時、ヴィンセントに送られる称賛は才能では到底手に入れられないある種の信頼にも繋がるから、努力は決して侮れないし一概に才能と比べていいものじゃない。
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