遺伝子の優劣で全てが決まる世界。
疾病や寿命が生まれた瞬間に告知される残酷さ。下層階級は肌の色でなく遺伝子で決められ、どんなに知識と体力をつけ努力をしても不適正遺伝子というだけで弾かれる。
兄弟間でも格差があったのに諦めなかったヴィンセントの健気さ。
ストーリーはもちろん良かったし、ヴィンセントがジェロームになる過程もしっかり描かれていたので説得力があった。毎朝自分のDNAをできる限り除去して、身長も骨延長して。適正者はやらなくてもいい努力を、不適正者は毎日気を張りつめてなりきる努力をするしか道が開けない。
そんなヴィンセントが、ガタカに入れたものの心不全のリスクの為何かを諦めてるアイリーンに対して、道を指し示したのが心に染みた。
そしてラストのお医者さんとユージーンの行動で号泣。
ユージーンは"ジェロームの全て"をヴィンセントに捧げたんだね
イーサン・ホークとユマ・サーマンの娘のマヤ・ホークを見るとやっぱり親からの遺伝子って強いなって思う
