Avayette25

ガタカのAvayette25のネタバレレビュー・内容・結末

ガタカ(1997年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

ウィラード・ゲイリン
「神が曲げたものを誰が直し得よう。
自然は人間の挑戦を望んでいる。」

〇ジェローム・モロー
ミドルネームはユージーン

車のリビエラで生まれた。
一級宇宙飛行士になり、
土星14番目の月タイタンに飛び立つ算段。

「挫けずに頑張ればいつか成功する。」

○ヴィンセント

遺伝子の申し子。
とてつもなく優秀。
だが歩けない身体。

〇マリー


〇アントニオ


〇アントン


遺伝学により優秀な遺伝子を持つ。

〇アイリーン
職場の女性同僚。

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「清潔は信仰に似たり。」
:清潔であるということは、
ムスリムの最も基本的な価値のひとつであり、
それは身体が清潔であること、
衣服が汚れていないこと、
そして穏やかな心を持っていることを意味する。
預言者ムハンマドは
「清潔さは信仰の半分である」と語り、
外面における清潔さと、
内面における信仰が
深く関わっていることを説いた。

知ろうと思えば遺伝学により
推定寿命と死因が
誕生数秒後に分かる世界。

ジェロームは
遺伝学に頼らず
自然に神に委ねられた。

見るも明らかな弟アントンとの格差。
そんな中 根性比べで
体力差が逆転した瞬間があった。

新下層階級で
清掃員として働く日々。
宇宙局ガタカで。
宇宙飛行士になり飛び立つ
夢は常に持ちながら。

遺伝子による差別。
血液検査という壁。

運命までは操れない。
優秀な遺伝子を持つが、
成功しなかった人である
ビンセントの血液を利用。
指に血液を紛れ込ませて。
他にも
・近視や目の色→コンタクトで改善。
・骨延長手術で身長も5cm伸ばす。
・左利き→右利きへの矯正。

資質を持っていても
成功する事などに
無関心の様子のヴィンセントとの対比。
もうこの自分の身体では
何も成し得ないと諦めているのかもしれない。

顔がそもそも違うのに
なぜばれないとは思った。
小手先の部分を誤魔化した所で。

能力でもバレるのではとも。
仕事の出来など。

綱渡り感覚で、
宇宙に行けるまでなんとか必死に
誤魔化そうという勢いで
取り繕っていたのだろうが。

宇宙飛行士になるのに
煙草を吸うのは志甘いなとも
思ってしまった。
身体能力や健康問題にも。
そもそも喫煙者はなれるのか。

身体もそんなに屈強でないのに
同僚に引けをとるのは
見て明らかでないか。
心拍数を誤魔化した所で。
ランニング以外の種目もあると思うので。
そこら辺もあの手この手で
誤魔化すのだろうか。

んーそもそもあれこれ誤魔化して
本当は資質が無いのに偽って
宇宙飛行士になろうとするのは
惹かれないかもしれない。
単純にセコいなと思ってしまう。
でも自分の寿命も分かっていて、
周りは遺伝学により
それこそ自分からすると
セコく優秀な遺伝子を持っていて
普通なら逆転不能なゲーム
それらへの反骨心
無理にでも夢を叶えたいという気持ちも
同時に分かる。

夢が叶う目前、
都合悪く殺人事件が起こり
徹底的な犯人探し、
証拠品集めが始まる。
周辺の体毛まで調べられる。
バレたもう終わりだと思い、
サンプルを捨て始めるジェローム。

検問を掻い潜るため
コンタクトも外し目がよく見えず。
避けようとするが車が早すぎて草
まあそれくらいの心理的不安があるだろう。
お腹痛いとかで降りず適当に
誤魔化せばよかったのにとも思ったが。

追われていて
目の前の人間が恐らく犯罪者でその状況で
熱烈なキス出来るアイリーンも
よく分からない笑
何か感覚的に惹かれる物を
感じ取ったのかもしれない。

そもそも殴られた刑事も顔見てるのではと
顔の印象すら共有してないのか。

「何が不可能か君には分かるはずだ。
欠点を探すのに必死で気付かなかったろ
ホントの所が見えなくなるんだ。
こんな言葉は君には
何の意味も持たないかもしれないけど
可能性はあるんだ。」

兄に負けるわけがない事の
証明が恒例の度胸試しなのは
ちょっと笑ってしまったが。
いいおっちゃん達が。
でも彼等にとってはそこが大事な部分なのだろう。
根性は能力によらず
その人の気持ち次第ということ。

戻ることは考えずに全部の力を出し切った。

あくまで体力弟の方があるなら
弟に余裕で逆転するのは普通分からないが
根性が並外れているという事なのだろう。
能力に根性は勝ると。

目がよく見えてなかったのに
車の中渡ったあのシーンも、
結局肝が座っていて
根性がとてつもないからこそ、
挑戦出来るという事なのだろう。

髪の毛を貰ったけど
風にさらわれてもう分からないわ
とジェロームのセリフを追随するアイリーン。
ちょっと臭かったけど
それはそれで良いのかも。

家に焼却炉か。
ヴィンセントの自死。
ジェロームにこのまま
ヴィンセントとして生きていって貰う為か。
切なかったが彼は思い残す事はなさそうに
(ジェロームに託して?)散っていった。

1回観ただけでは
ツッコミ所が多々目に付いてしまうが
これは定期的に何回も観ると
ジワジワ沁みてくる映画かもしれない。

普通の映画みたく
綺麗に鍛錬を重ね成功していくわけではなく
どこか泥臭く多々汚いやり方でも
諦めずに何とかやり遂げようと挑戦する
その姿は確かに胸打つ物があるのだろうなと思った。
年齢を重ねると余計に思うかもしれない。
野心。諦めない気持ち。

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<メモ>

○Gattaca
GとAとTとCは、
DNAの基本塩基である
Guanine(グアニン)、Adenine(アデニン)、
Thymine(チミン)、Cytosine(シトシン)
の頭文字である。

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アイリーンも心疾患を持っていながら
ガタカに就職出来ているので、
何か裏がありそうだなと勘繰ってしまう。
宇宙飛行士ではなく
補佐的立ち位置のようなので
就職出来たのかもしれないが。

まだ何か深みがありそう。
それこそ例えば実は
彼女も偽って成りすましてるのではと。
同じような境遇で。
あくまで1つの推測笑
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