ぺち

ガタカのぺちのネタバレレビュー・内容・結末

ガタカ(1997年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

うわぁ、すごい、凄い映画を観てしまった、、、!!!!!!!

受け取ったメッセージは至ってシンプルなもののようでいて、鑑賞直後の感情は色々渦巻いてるし余韻もすごい、こんな映画にはあんまり出逢えない気がする、
ラストに向けての物語の展開とか、映画としての完成度が高くてこの作品が20年以上前に作られていた事実にまず驚いた、

遺伝子で人が全て判断されてしまう世界、
生まれ持ったもので全てが決められてしまう世界、
今の時代に見ても、というより今の時代の方が現実味を帯びていてリアルな恐怖を覚える設定だし、
この先も長くこの作品は評価されるんじゃないかと思う、

最後の検査で“IN VALID”が“VALID”に変わる瞬間すんごい鳥肌立ったしあのシーンからジワジワ感動が襲ってきて涙が溢れた、
たぶんストーリー追ってれば充分予想できる展開ではあるんだよ、思い返しても
だけどちょっと感動メーターがあのシーンを観て一気に爆上がりするような感覚でした、


本人の意思とは関係なくただその人が生まれ持ったものでしか自分という人間を見てもらえなくて、遺伝子のみが唯一その人のアイデンティティと豪語するような恐ろしいセカイの中で、
もうそれがこの生まれ落ちた世界のルールなんだから仕方ないって自分を諦めるんじゃなくて、
やり方云々の話はさておき、文字通り身体を張って、必死に抵抗して、血と汗の滲む努力をして、自分の可能性を勝手に決めんなよって強い想いで定説を覆すかのごとく結果で見せつけてやったビンセントの姿から、
自分の可能性を信じる勇気をもらえたり、努力しようと己を奮い立たせる一歩に繋がったりする力強い作品だと感じた、

そしてジェロームとは最後の最後の展開まで対照的に描かれていたところが強く印象に残りました、“生まれ持ったもので全てが決まる”ということがプラスの意味でもマイナスの意味でもそうとは限らないという事実として描かれていたのが切なかった、
「身体を貸す代わりに夢をもらった」と話していた彼の言葉が忘れられない、


LEOさんがベストムービーって言ってたから観てみようと思ってみましたがこれはベストにする人いるだろうなって納得の映画でした、SF設定なのにサスペンス要素わりとあって結構ハラハラしながら観れて最後までしっかり面白いので一度は観てほしい!!名作です!!!
ぺち

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