SFにカテゴライズされてはいるけれど
無重力空間もなく、宇宙服すら出てこない映画。
☆☆☆☆★
遺伝子操作が”普通”となった近未来
自然分娩で生まれた子は
ハンデを抱え
“普通”に生まれた弟と
比べられる
親には内緒の“度胸比べ”に勝ち
不可能が消えた!と喜んでも
夢膨らませた 宇宙への道には
血液検査の壁が 立ちはだかる
今や差別も 科学の領域
生まれを変えられない男は
ある男を買う
遺伝子の申し子
“適性者”の血を。
☆☆☆☆★
適性者になりすますことで
夢を叶えようとする男は
夢破れた男の血を買う
“適性者”といえど
ハンデもあれば悲運もある
望みを叶えられなくなった男は
自分の血や尿を
他人に差し出すことで
生きるのだ
飛び立てないのは
遺伝子の差じゃない
・・・重力の底にへばりつく人間たちの間を、何故にこんな物悲しげな音楽が、と思いきや。
マイケル・ナイマンを使った意味が、ラストに分かる作品。T^T