高橋早苗

ガタカの高橋早苗のレビュー・感想・評価

ガタカ(1997年製作の映画)
3.5
SFにカテゴライズされてはいるけれど
無重力空間もなく、宇宙服すら出てこない映画。


☆☆☆☆★


遺伝子操作が”普通”となった近未来

自然分娩で生まれた子は
ハンデを抱え
“普通”に生まれた弟と
比べられる


親には内緒の“度胸比べ”に勝ち
不可能が消えた!と喜んでも

夢膨らませた 宇宙への道には
血液検査の壁が 立ちはだかる
今や差別も 科学の領域


生まれを変えられない男は
ある男を買う

遺伝子の申し子
“適性者”の血を。


☆☆☆☆★


適性者になりすますことで
夢を叶えようとする男は
夢破れた男の血を買う

“適性者”といえど
ハンデもあれば悲運もある

望みを叶えられなくなった男は
自分の血や尿を
他人に差し出すことで
生きるのだ


飛び立てないのは
遺伝子の差じゃない




・・・重力の底にへばりつく人間たちの間を、何故にこんな物悲しげな音楽が、と思いきや。

マイケル・ナイマンを使った意味が、ラストに分かる作品。T^T
高橋早苗

高橋早苗