「ONE WILL FALL」って、そういうことだったのか!?レジェンダリー製モンスターバースの4作目は日米の怪獣頂上決戦。
前作からはマディソン・ラッセル役ミリー・ボビー・ブラウンが続投するも、人間パートの少なさに比例して見せ場は殆ど無し。また、芹沢レン役としてハリウッドに初進出した小栗旬も呆気なく退場するなど、あくまでも怪獣が主役となる本作。
オリジナルの『キングコングvsゴジラ』と比較しても、予想以上にゴジラの健闘が見られ日本のファンを安心させる内容に。
新たな怪獣などサプライズ要素や、◯◯◯◯◯の登場などの2時間で慌ただしくバトルの連続が繰り広げられるジェットコースター的なスピード感。ジャンキーXLの勇壮な音楽と相まって、何も考えずに眺める分には爽快ではある。
その一方でテンポを維持するために粗が多いのは否めない。その最たるものは香港島の決戦で余りにも頑丈過ぎるビルディングであり、『マン・オブ・スティール』のメトロポリスでは廃墟になっていた衝撃もヒビ一つ入ることもない。
『ゴジラ/キング・オブ・モンスターズ』が興収批評共に惨敗したことにより、消化試合かと思われたモンスターバースも本作の成功により継続が決定。
アダム・ヴィンガード監督の続投も報じられ、今後ともレジェンダリーの快進撃からは目が離せない。