ゴジラとコングの吠え合いはアツい。
いつ頃からか定着した、見せ場を詰め込むことによってドラマ部分が効率重視でどんどん薄くなってしまうハリウッド型エンタメづくり。ゴジラとコングを持ってしてもそれを打ち破ることができなかったかという残念さがある。本当はこの話を2時間以内に収めただけでも監督の力量はかなりのものだといえるのだが、話の交通整理に比重が置かれすぎてしまったように思う。
そのなかでも、今回人類と立ち位置が近いところにいるコングの場面は描写を丁寧にせざるを得ないところがあるので話の忙しなさから解放されていて、観ているこちらも少し安心できた。
これからもハリウッドでシリーズが続いてもできたものがこのレベルなのであれば、日本でまたシリーズをやり直したほうがまだ良いものが作れると思う。