てっぺい

ゴジラvsコングのてっぺいのレビュー・感想・評価

ゴジラvsコング(2021年製作の映画)
3.5
【音が止まない映画】
街が崩壊する破壊神の放射熱線に、守護神の巨大な鉄拳、重なる雄叫び、咆哮、威嚇、音の止むことのない2時間で、その大乱闘にもう劇場でガッツポーズしたくなる程興奮する。見え隠れする日本愛も注目ポイント。
◆概要
ワーナー・ブラザースとレジェンダリー・ピクチャーズの製作、ハリウッド版「GODZILLA ゴジラ」(2014)、「キングコング:髑髏島の巨神」(17)、「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」(19)をクロスオーバーして描く「モンスターバース」シリーズの第4作。
監督:「Death Note デスノート」アダム・ウィンガード
出演:「ターザン:REBORN」アレクサンダー・スカルスガルド、「アイアンマン3」レベッカ・ホール、「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」ミリー・ボビー・ブラウン、カイル・チャンドラー、小栗旬
◆ストーリー
モンスターの戦いで壊滅的な被害を受けた地球。人類が各地で再建を計るなか、ゴジラが深海の暗闇から再び姿を現し、世界を危機へ陥れる。人類はコングを髑髏島(スカルアイランド)から連れ出し、やがてゴジラ対コングという未曽有の対決を引き起こす。
◆トリビア
○ 本作は「ゴジラ」フランチャイズの36作目、「キングコング」フランチャイズの12作目、そしてハリウッドスタジオで製作された4作目のゴジラ映画でもある。(https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ゴジラvsコング)
○小栗旬は、当初撮影時期が重なっていた『罪の声』との兼ね合いで出演を一度辞退していたが、『罪の声』側と相談の結果、撮影時期を1か月ずらせる事になり、本作に出演、ハリウッドデビューを果たした。(https://theriver.jp/gvk-shun/)

◆以下ネタバレレビュー

◆ど迫力
とにかくこれに尽きる。モンスターバースのシリーズを通して描かれるこの巨獣同士の乱闘にはハズレがない。ゴジラの熱線にコングの鉄拳、街が次々と崩れていくのもゾクゾクするし、二つの神が面と向かって咆哮を浴びせ合うシーンはあれだけでこの映画を見た甲斐がある気すらしてくる笑。メカゴジラが登場した時点で見えたけど、ゴジラとコングの共闘もよかった。ゴジラの放つ放射能を蓄積した剣でメカゴジラを粉砕していくカッコよさに、ラスト頭を引き抜くコングの力強さ。もはやゴジラvsコングでは…なんてところはご愛嬌。同じど迫力バトルの「ランペイジ 巨獣大乱闘」よりも巨体で迫力マシマシ、「ジュラシックパーク」にも見た、車体の中を覗き込む巨大な目のシーンのゾクゾク感もある、迫力要素満載の映画だった。あと個人的に「クワイエット・プレイス」鑑賞後だった事もあり、音のメリハリが過ぎた笑
◆作品愛
美術監督の2人は製作のために過去のゴジラ映画30作とキングコング映画7作を鑑賞しているらしい(https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ゴジラvsコング)。冒頭ゴジラが登場するシーンにはしっかり例のBGMが使われていたし、小栗旬という日本人キャストが登用されているのも、ゴジラへの作品愛の証拠。世界で日本のみ、配給がワーナーではなく東宝だし、日本人としてそんな少し誇りに思える部分もあった。蛇足だが、メカゴジラが格納されていた要塞は、エヴァンゲリオンのそれそのものにしか見えず。前作「キングコング 髑髏島の巨神」で登場した(本作でも少し)スカルクローラーは日本アニメの影響だと監督が語った事もあり、(https://eiga.com/news/20170313/4/)そんなところにも本作の作品愛、日本愛みたいなものが滲み出ていたように思う。
てっぺい

てっぺい