カワウソのアイサツ

ゴジラvsコングのカワウソのアイサツのレビュー・感想・評価

ゴジラvsコング(2021年製作の映画)
3.5
気の毒な身の上のDTコング。
父と母を亡くし、天涯孤独の彼に人間が悪さします。

破壊神でありながらも、地球の均衡を護る守護神でもあるGODZILLAたん。
この子にも人間が悪さします。

結局のところ、人間が一番『悪』であると、今作は言うとります。

自分らの都合でああやらこうやらするから、人間はいっぱい痛い目に遭います。
ホントにね、撃ってみたり、助けてもらおうとしてみたり、相も変わらず勝手ですね。

沢山のクエスチョンマークが頭上に浮かんでは消え、浮かんでは消え、映画は終了しました。

私がこよなく愛する格調高いギャレスGODZILLAの面影はなく、ごった煮のような幕の内弁当映画でしたが、怪獣映画なんだから、その方が楽しいとばかりGODZILLAたんとコングがプロレスを繰り広げる楽しい映画でした。

そんで、赤い羽で禍々しく飛行する怖いクリーチャーとかヴァンパイア映画に出てきそうな産まれたての雛鳥のようなクリーチャーとか、私は気に入りました。

願わくば.......実は髑髏島には気立てが良くて可愛い女の子コングが生き残っていて、DTコングは幸せになりましたって展開を。
もうね、彼が不憫で不憫で。

私は字幕版の通常上映を観ましたが、IMAX 3Dでも観たいと思う、迫力のある映画でしたよ。
オススメです!