祭りだ、祭りだ。わっしょい、わっしょーい♬
映画館の大きなスクリーンで、今すぐ観るべき映画。
超ド迫力の大怪獣同士のバトルは、最高にエキサイティング!なのは、間違いないのですが…、俺に言わせれば、1番大切にしなきゃならない浪漫に欠ける!
俺だって、この映画にスリービルボードみたいな、完璧さなんて求めていないです。
ふたりの地上最強決定戦に、振り切った魅力があったなら、5億点だと思っていました。
では、何が駄目だと思ったか。
先ず、この制作陣は、コングの強さを全く信じていない。
それが許せなかった。
コングの、他を圧倒する強さを示すシーンが1つもなく、そのまま戦ったら、ゴジラの放射能火炎にコングは手も足も出ず、近づけすらしない、とでも思ったのか。
皆んなに、思い出して欲しい。「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」で、ハルクが、ハルクバスターのリパルサーレイを、かい潜りながら猛突進して行くシーンがあるじゃないですか。あれで、良いんですよ。
重厚な動きのゴジラに対して、コングは超野生の俊敏でアクロバットな動きで対抗させれば、ふたりの特色も出て面白かったのに、同じ様な鈍重な動きをさせた上、実はコングには知性があります。実はコングは道具が使えます。
実は実は…etc等の、下らない設定を盛りまくられたコングが、俺は可哀想で仕方なかった。
盛る方向が、全く間違ってる。
あそこまでしないと、コングは戦いの舞台にすら、立てないって言うの??
道具なんて使わせたら、卑怯者に見える。
それはさ、格下の雑魚が強者にやることでしょ?
地上最強を決める、漢同士のタイマンだよ。
勝ち負けなんて、どうでも良い。
挑む姿勢や気概が大切で、そこにグッと来るんだよ。
俺は、ステゴロで戦わせてあげたかった!!
また、人間たちのシーンがないと、共感できないだろうと思っている節があるのも、観客の理解力を見くびっている感じがして、嫌だったなぁ。
人間たちに、いちいち言葉で解説させなくたって、外れた肩を治すコングの姿や、セカンドバトルで、足元のコングを見下ろすゴジラの表情から、観客が何も感じ取れないと思ったのかな…。
俺には、ふたりの気持ちが充分伝わったよ。
言葉さえ、聞こえて来るような気がした。
とはいえ、映画館の大きなスクリーンで観ることの悦びは、すごく感じられる作品です。
色々と、文句ばかり書いてしまったけれど、間違いなく観る価値はある!