あおみどろ

ゴジラvsコングのあおみどろのレビュー・感想・評価

ゴジラvsコング(2021年製作の映画)
4.0
前作『KoM』が神たるゴジラが王になるまでの神話であるならば、今作は不倶戴天の宿敵と地球最大の大喧嘩物語といったところか。アメリカ怪獣代表コングと日本怪獣代表ゴジラが遂にハリウッドにて激突。

『ゴジラvs〜』はよく「怪獣プロレス」などと形容されるが、今作はまさしくゴジラとコングのクソデカスケールのプロレス大会。両者の繰り出す一撃一撃が天と地を揺らし、どちらかが倒れるまでぶん殴り合う喧嘩は圧巻の一言。この映像のド迫力さは流石といったところ。何気に1962年の『キングコング対ゴジラ』のオマージュも入れちゃったりしてるの粋だよなぁ。あと監督がコング大好き人間なのがよ〜〜〜〜〜く分かった。いっそのことタイトルを『コングの冒険』にしちゃってもいいぐらいコングが主人公だった。前作の監督とは良い意味で大違いだね。

しかしその反面、人間ドラマはやはり雑味が目立つ印象。前作は渡辺謙演じる芹沢のお陰で辛うじて首の皮一枚繋がっていたものの、今作はとっ散らかりまくっている。特に小栗旬演じる芹沢の息子の扱いは酷いがすぎる。本人も苦言を呈してたみたいだし笑。もしラストでアレクサンダー・スカルスガルドとヒロインがキスしてたらブチ切れてたかもしれない。
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